こちらは1968年契約のERDL迷彩リップストップパンツ、通称ジャングルファティーグパンツの実物個体です。1960年代後半、ベトナム戦争の最中にアメリカ陸軍が使用した、極めて象徴的な迷彩パターン「ERDL（Engineer Research and Development Laboratory）」を採用したモデルであり、その中でも入手困難な“Medium-Short”サイズと推測される希少な一本です。

タグは欠損していますが、当店が過去に取り扱ったストックや縫製仕様、寸法から見てもM-S（Medium-Short）サイズである可能性が極めて高いと判断しています。なぜかERDLパターンのM-Sサイズだけは市場流通量が極端に少なく、これはサイズごとの製造数や戦地での消耗・現地処分率の高さなどが影響していると見られます。

生地は100%コットンのリップストップポプリン。軽量ながら引き裂きに強く、湿潤・高温の熱帯ジャングルでの着用に耐える構造になっています。両腿のカーゴポケット、裾のドローコード、ウエストのアジャスターなど、ファティーグパンツの完成形とも言えるディテールが詰め込まれています。本品は全体的に強い使用感があり、色褪せ、擦れ、アタリなどが見られます。しかし、これこそが“戦場で実際に使われた実物”である証。人工的に作り出せない、本物の経年変化を纏った一本は、ヴィンテージミリタリーの醍醐味を体現したリアルな魅力に満ちています。

ERDLのジャングルファティーグパンツ自体が年々見つけにくくなっている中で、このMedium-Shortサイズ個体はもはやコレクターズピース。サイズ、契約年、コンディション、すべてにおいて“現存数の少なさ”を裏付ける非常に貴重な出物です。中古品ですので返品はできません。ご了承ください。

推定 MEDIUM-SHORT

サイズ（平置き）

ウエスト 42cm　ヒップ 58cm　股上 28cm　股下 74cm