ベトナム戦争期を代表する米軍フィールドウェア、U.S. ARMY Tropical Combat Coat、通称「ジャングルファティーグ」3rd Model。サイズはSMALL-REGULAR。
本品は1967年頃のコントラクトに該当する3rd Modelで、しかも生地にはほとんど着用された形跡が見られないデッドストッククラスの非常に美しいコンディション。さらに通常の官給状態からサイズを詰めたと思われる、当時のテーラード/リサイズ個体です。
3rd Modelは1966年末から1967年頃に登場した、ジャングルファティーグの完成形へと繋がる重要なモデルです。2nd Modelまでに存在したエポレット、ウエストアジャスター、ガスフラップなどを省略し、より簡潔で実戦的な構成へ移行。斜めに配置された4つの大型ポケットというジャングルファティーグを象徴するデザインを残しながら、後の4th Modelへ繋がるスタイルが完成していきました。
生地は、後年の格子状リップストップではなく、OG-107のコットン・ウインドレジスタント・ポプリン、通称「ノンリップ」。軽量な生地で、ベトナムの高温多湿な環境を想定したトロピカルコンバットユニフォームらしい素材です。1967年契約の3rd Modelでも、このノンリップ・コットンポプリン仕様が確認されています。
そして、この個体をさらに面白くしているのがリサイズされたディテールです。
襟元には「SMALL-REGULAR」、胸囲33~37インチ、身長67~71インチ、ストックナンバー「8405-082-5566」と記されたオリジナルのサイズラベルが残っています。一方で、内側を見ると元のポケット位置と思われるステッチ跡や縫製の変更が確認でき、官給時の状態から手を加えられた個体であることが分かります。
ベトナム戦争期には兵士が現地テーラーを利用して官給服を自分好みに仕立て直す例があり、とりわけ空軍関係者などの着用品では、シルエットを変更したりポケットを移設したりした個体が知られています。本品もそうした当時のテーラードカルチャーを感じさせる一着として非常に興味深い存在です。
しかも、その後ほとんど使用されなかったのか、ボディには強い退色がなく、OGカラーもしっかりと濃く残っています。内側のインストラクションラベルも鮮明で、生地そのものの状態も非常に良好。「デッドストックでありながら、当時と思われるカスタムが施されている」という、通常の未使用品とはまったく違う面白さがあります。
斜めにセットされた大型胸ポケット、腰のカーゴポケット、ボタンを隠すフラップ構造、調整可能な袖口。そしてノンリップポプリン特有の滑らかな生地感。現在のファッションに多大な影響を与え続けるジャングルファティーグの魅力を存分に楽しめます。
一般的なデッドストックを探すだけでも年々難しくなっている3rd Model。その中で、当時のテーラード/リサイズという背景まで楽しめる個体は、また別格の面白さがあります。
着用はもちろん、ベトナム戦争期の米軍ユニフォーム、現地テーラード品、カスタムファティーグを収集されている方にもおすすめしたい一着です。
状態:デッドストッククラス/未使用に近い状態。ただし当時と思われるリサイズ・テーラード加工が確認できるため、当店では中古品として扱います。保管に伴うわずかな擦れや汚れ、縫製跡等については写真をご確認ください。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
肩幅:45cm
身幅:55cm
袖丈:62cm
着丈:80cm