今回ご紹介するのは、1966年〜1967年頃の契約と推定される、3rd Modelのジャングルジャケットです。
特筆すべきは、当時の兵士によって施されたと思われる半袖カスタムと、ウエスト部分のシルエット変更。
通常のジャングルジャケットとは明らかに異なる、個性的な仕上がりが魅力の一着です。
ジャングルファティーグは、ベトナム戦争における高温多湿の環境に対応するため、1960年代初頭に開発された熱帯地域用の戦闘服です。
従来の厚手のコットン製ユニフォームに代わり、軽量で通気性に優れた生地を採用。胸元と腰部分に配置された4つの大型ポケットや、動きやすさを考慮した設計など、熱帯地域での実用性を追求した装備として進化していきました。
本品は、その発展過程における3rd Modelにあたる個体。
エポレットやウエスト調整タブが省略された、よりシンプルで機能的なデザインが特徴です。
生地には格子状の織り柄が見られるリップストップではなく、初期のジャングルファティーグに用いられた平織りのコットンポプリンを使用しています。
この時代ならではの軽やかな生地感と、経年によって生まれた柔らかな風合いが非常に魅力的です。
そして、何より目を引くのが半袖へのカスタム。
ベトナム戦争当時、兵士たちは支給されたユニフォームをそのまま着用するだけでなく、任務や気候、自身の好みに合わせてさまざまな改造を行っていました。
特に比較的自由な服装が認められる場面もあったアメリカ空軍では、ジャングルファティーグを半袖に仕立て直した個体も見られます。
本品も、そうしたUSAF(アメリカ空軍)で使用されていた可能性が考えられる一着です。
ただし、所属を示すパッチなどは残されていないため、空軍使用については推定となります。
さらに興味深いのが、ウエスト部分に施されたサイズ調整です。
本来は比較的ゆとりのあるストレートなシルエットですが、こちらはウエストを絞るように手が加えられています。
そのため、通常のジャングルジャケットよりも身体に沿う、すっきりとしたシルエットに仕上がっています。
半袖カスタムとウエストの絞りが組み合わさることで、ミリタリーシャツのような軽快さを持ちながら、ジャングルファティーグ特有の4ポケットデザインがしっかりと残されています。
この絶妙なバランスが実に素晴らしいところです。
サイズはSMALL REGULAR。
ヴィンテージのジャングルファティーグの中でも人気の高いサイズであり、さらにウエストが調整されているため、一般的な同サイズとは異なる独特の着用感を楽しめます。
フロントにパッチが付かないプレーンな外観も、カスタムされたシルエットの美しさを一層引き立てています。
軍から支給された衣類を、自分の身体や用途に合わせて作り替える。
こうした個人改造こそ、ヴィンテージミリタリーの面白さを感じられる重要な要素のひとつです。
単に古い軍服というだけではなく、当時の兵士たちの実用的な発想や個性を感じさせる一着。
通常の3rd Modelとは一味違ったジャングルファティーグをお探しの方に、ぜひおすすめしたい個体です。
ヴィンテージの中古品です。
写真からは全体的な褪色や着用による生地の風合い、部分的な薄汚れなどが確認できます。
半袖への変更とウエスト部分のサイズ調整が施されたカスタム個体です。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
肩幅:43cm
身幅:52cm
着丈:78cm
袖丈:23cm