ベトナム戦争の戦地で、実際に着用されていたと推定される、極めてリアルな逸品。こちらは、1960年代後半〜1970年代前半ごろに製造された韓国軍の迷彩シャツに、U.S. NAVAL FORCES VIETNAM(アメリカ海軍・ベトナム司令部)の刺繍パッチが縫い付けられた、現地調達・戦地使用品と見られる個体です。ベトナム戦争らしい個人調達迷彩シャツです。
ベトナム戦争期、アメリカ軍(特にアドバイザーや海軍関係者)は、現地で入手可能な迷彩服や装備品を必要に応じて調達・使用していました。この一着も、米海軍関係者が戦地で韓国軍迷彩シャツを入手・着用していた可能性が極めて高い、歴史の深みを感じさせるユニークな実物です。
シャツ自体は、韓国軍が1960〜70年代に採用していた独特なスポット迷彩パターン。生地はやや厚手のコットン系素材で、通気性と強度のバランスが取れた構造。ボタンや縫製も当時のままで、裾や袖には実戦使用を物語る擦れや退色、ほつれが見られます。
右袖には、U.S. NAVAL FORCES VIETNAMの刺繍パッチを装着。この部隊はベトナム戦争中、アメリカ海軍の戦闘・支援部門の司令部として機能し、Seabees(海軍工兵隊)やアドバイザー部隊などを統括していました。そのためこのシャツは、戦闘任務従事者だけでなく、戦地における施設建設やインフラ支援にあたる海軍技術者・支援要員などが着用していた可能性もあります。
なお、パッチの縫製は当時の現地縫いと思われる甘い縫い付けで、後年の装飾品ではないリアリティがあります。ただし、アメリカ海軍アドバイザーが着用していたと明確に断定できるわけではありませんので、その点をご理解のうえでご検討ください。戦地のリアルな息吹を纏った一着。ミリタリーコレクターはもちろん、東南アジア戦線のフィールド装備再現を目指す方にもおすすめです。中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き):
肩幅 56cm 身幅 67cm 着丈 70cm 袖丈 55cm
※委託販売品(Y)