1960年代の沖縄において、製造された南ベトナム裁断のブラックパジャマです。ブラックパジャマとは、ベトナムで広く使用されていた、農民などが着用していた作業着です。南と北とでは微妙に裁断が異なり、このジャケットは南側のもので3つポケットであり袖丈がラグランスリーブではありません。肩幅があるため丈夫に作られています。さらにこのシャツは、沖縄に存在したCISO(Counter-Insurgency Support Office)が製造、支給したものです。当時の作戦において、撹乱を目的として農民などに偽装する際にこういった衣類が活用されました。沖縄製と言える理由の一つにサイズタグが挙げられます。通常、このシャツにあるようなサイズタグは用いられておらずタイガーストライプなどでも使用された日本製のタグと同じものが縫い付けられている点、戦後に相当数の未使用のブラックパジャマが沖縄から放出されたこともその理由の一つです。現地兵やアメリカ軍特殊部隊員への支給を目的としたベトナム戦争らしい素晴らしい上下セットです。一点残念なのは、シャツ裏側の前合わせ裏側の意地が一部欠損している点です。それ以外はは汚れや破れなどもなく素晴らしい状態です。ブラックパジャマの特徴ですが、パンツはおそらく1サイズしかなく非常に大きいです。暑い地域での動きやすさを重視した作りになっています。中古品扱いとさせていただきますので、返品はできません。ご了承くださいませ。
サイズ(平置き):
肩幅 45cm 身幅 53cm 着丈 68cm 袖丈 57cm
ウエスト 51cm ヒップ 60cm 股上 32cm 股下 67cm