名作M-65の原点にして、最も武骨な完成形。
こちらは朝鮮戦争期に米陸軍が制式採用したM-1951フィールドパンツ、1950年代実物です。サイズタグはスタンプが消えかかっており読めません。
本品は1952年製(TAP-117、SPEC MIL-T-2060A)のオリジナルで、極寒地でのレイヤード使用を想定したシェルパンツ(オーバーパンツ)型。厚手の中綿入りライナーを装着する前提で設計されたシルエットはワイドで、現代のストリートスタイルにも絶妙にマッチします。
M-1951パンツは、その後に登場するM-65フィールドパンツの直接的な前身モデル。ボタンフライやウエストサイドのアジャスター、カーゴポケットの形状、裾のドローコード仕様など、後続モデルに継承されるディテールがすでに確立されており、“機能美の完成と始まり”が同居する傑作と評されています。
本個体は全体に褪色と使用感あり。左脚裾付近にダメージ(小穴)ありですが、その他に目立つ汚れや破損はなく、ビンテージとしては十分良好なコンディションといえます。内側スタンプ類は薄れが見られるものの、タグの印字から製造年やスペックを確認可能です。
近年、M-65パンツの高騰に伴い、その“源流”としてのM-51パンツにも注目が集まっており、真のミリタリー好きにこそ響く一本。時代を超えて残されたこの一本は、単なるパンツではなく、**軍用衣料が到達したデザインの“原型”であり、“歴史を穿く”という体験そのものです。
※中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き):
【ウエスト】48cm
【ヒップ】69cm
【股上】38cm
【股下】72cm