非常に興味深く、そして滅多に市場へ現れないWWII期の試作・テストサンプルと考えられるジャングルシャツです。サイズはM。
第二次世界大戦中、熱帯地域での作戦行動を想定した米軍は様々な被服の研究開発を行っていました。しかし当時実際に広く採用された熱帯用衣料の多くはHBT(ヘリンボーンツイル)生地であり、本品のような軽量なコットンポプリン生地を使用した個体は極めて珍しい存在です。
一見すると後年のジャングルファティーグを思わせるシンプルな構造ですが、時代はそれよりもはるかに古く、1940年代の米軍被服開発の過渡期を感じさせるディテールを備えています。大きな胸ポケット、軽量化を意識したシンプルな作り、そしてHBTではなく平織りのポプリン生地を採用している点は、熱帯環境向け軽量戦闘服の研究段階で製作された試験品であった可能性を感じさせます。
実際、戦時中の米軍は太平洋戦線や中国・ビルマ・インド戦域において高温多湿な環境への対応に苦慮しており、戦後のOG-107ユーティリティシャツやベトナム戦争期のジャングルファティーグへ繋がる数多くの試作衣料が存在しました。本品もそうした開発史の中に位置する一着と考えられ、詳細な資料が残されていないことからも、その希少性がうかがえます。
襟裏には小さなサイズタグのみが取り付けられており、一般支給品のような詳細ラベルは確認できません。こうした簡素な仕様も試作品や少量生産品に見られる特徴の一つです。
ミリタリーウェアとしてだけでなく、米軍被服開発史を物語る資料的価値を持つコレクターズアイテム。知る人ぞ知る、極めてマニアックな一着です。
製造国:アメリカ(推定)
年代:1940年代(WWII期推定)
素材:コットンポプリン
サイズ:M
状態
中古品。
全体に軽度の着用感と経年変化は見られますが、退色は比較的少なく、生地の状態は良好です。目立つ破れや大きなダメージは確認できず、約80年近い年月を経た衣料としては非常に良好なコンディションを保っています。
資料が極めて少なく詳細不明な個体ではありますが、その謎めいた背景も含めて魅力的なコレクターズピースです。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
肩幅:47cm
身幅:60cm
着丈:71cm
袖丈:59cm
※キャンプヴィッキー提供品