第二次世界大戦期、アメリカ陸軍空挺部隊のために作られたM-1942 Paratrooper Jump Trousers。米軍ヴィンテージの中でも別格の存在感を持つ一本です。サイズも推定36と大きく、非常に貴重な品物です。
1940年に米陸軍が最初の公式な空挺降下を成功させ、その後急速に空挺部隊を拡大。1942年11月には北アフリカで米陸軍初の空挺実戦降下が行われ、シチリア、イタリア、そして1944年6月6日のノルマンディー上陸作戦(D-day)へと、パラトルーパーは第二次世界大戦を象徴する精鋭部隊となっていきました。
その空挺兵のために専用設計されたのが、通称M-1942 Jump Uniform / M42 Jump Suitです。ジャケットとトラウザーズから構成され、通常の歩兵用フィールドユニフォームとは一線を画す、大容量ポケットを備えた極めて機能的なデザインが特徴。
中でもM42ジャンプパンツの大きな特徴が、両腿に張り出す巨大なカーゴポケット。この大胆な収納構造は後世の米軍フィールド/カーゴパンツへと連なるデザインとして見ても非常に興味深く、米軍カーゴパンツの原点を感じさせる一本です。
M42といえば、ノルマンディー降下時の82nd、101st Airborne Divisionを象徴するユニフォームとしても有名です。実際にThe National WWII Museumにはノルマンディー侵攻で着用されたM1942ジャンプジャケット&トラウザーズが収蔵されており、D-Dayでは降下時の激しい負荷に備えて部隊のリガーが膝・肘やカーゴポケット周辺を補強した個体も存在しました。
そして今回の個体は、ウエスト実寸約90cm近くという非常に嬉しい大きめサイズ。
当時物のM42ジャンプパンツは現存数そのものが限られるうえ、現代の着用にも適した大きなサイズは特に探しにくい存在です。コレクションとしてだけではなく、実際に穿けるM42を探していた方には見逃してほしくない一本です。
生地は長い年月を経たカーキ系の色味に落ち着き、全体に褪色や使用感が見られます。しかしパンツ本体は年代を考慮すると比較的しっかりとしており、目立つ大規模な補修跡も見られません。フロントの特徴的なボタン使い、サイドの大型カーゴポケットなど、M42ならではの強烈なディテールもしっかり残っています。
一方、裾にはブルー系の生地を継ぎ足した当時または後年の改造が見られます。長い年月の中で実用品として扱われてきた一本であることを感じさせる、非常に面白いディテールです。
内部には契約・スペックを示すタグも残っていますが、経年による摩耗が激しく文字は判読困難。ボタン周辺には破れ・ダメージが見られる箇所があり、ボタン本体にも割れがあります。オリジナルM42そのものの希少性と歴史を楽しんでいただきたい個体です。
M42ジャンプユニフォームは、単に古いカーゴパンツというだけではありません。誕生したばかりの米軍空挺部隊が、北アフリカ、シチリア、イタリア、そしてノルマンディーへと実戦経験を積んでいった時代そのものを象徴する装備です。その後、空挺部隊でもM-1943系ユニフォームへの移行が進んでいくため、M42はまさにWWII初期~中期のアメリカン・パラトルーパーを象徴する一着と言えます。
このサイズ、この存在感、そしてこの年代。
復刻では味わえない、オリジナルWWIIミリタリーならではの迫力があります。
サイズ:表記判読不能/ウエスト実寸約90cm前後の大きめ個体
仕様:ボタンフライ/大型サイドカーゴポケット
状態:中古品。全体に使用感・褪色あり。契約タグは残存していますが摩耗により判読困難。ボタン周辺に割れ・ダメージあり。裾にブルー系生地を使用した継ぎ足し・改造あり。その他、年代相応の擦れや小傷等があります。
※80年以上前の実物ヴィンテージミリタリーです。状態・改造箇所を写真でも十分にご確認ください。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
ウエスト:45cm
ヒップ:59cm
股上:33cm
股下:85cm
ワタリ幅:32cm
裾幅:16cm