1940年代にアメリカ陸軍の空挺部隊が使用した貴重なジャンプジャケットの実物です。こちらは個人調達などではなく、当時軍から支給された官給品の実物になります。空挺部隊は陸軍の中でも志願兵で構成されており、また空挺作戦という概念は当時最新のものでした。多くの兵士が実態がわからないまま訓練を受けていましたが、彼らが訓練を終え銀色のジャンプウィングと共に着用が許されたのがこのジャンプジャケットです。特徴的な腰ベルト、ボタンが剥き出しの4つポケットなど装備品が多く紛失することが多かった空挺兵士が出来るだけ多くのアイテムを衣類に装備できるように計算されたジャケットです。パラコードを切断するなどの予備のために胸元にはナイフをしまうためのポケットが装備されています。このジャケットにももちろんございますが、残念ながらジッパーが腐食しているため閉めることができません。WWIIでは多くが使用されましたが、マーケットガーデン作戦の後は空挺作戦自体が少なくなりM43フィールドジャケットが主流となっていきましたが空挺作戦に特化した素晴らしいジャケットです。その後1960年代初頭より勃発したベトナム戦争において米軍兵士が着用する新しい戦闘服として誕生したジャングルファティーグ1st Modelはこのジャンプジャケットを元に開発されてり、そのためボタンは露出していました。当初こそ腰ベルトも存在しましたが最終的にには皆さんご存知の形となりました。
今回入荷した個体は階級章などの縫い後はありません。ボタンには腐食が見られサビが出ており使用時はメンテナンスが必要です。赤い汚れが点在しています。ジッパーも動きは良いものの、胸にあるナイフポケットはジッパーが腐食しており閉めることができません。経年劣化などもあり使用感のあるコンディションではありますが着用が困難なほどの汚れ、状態ではありません。米陸軍一部のエリートのみが着用できたジャンプジャケットですので是非お探しの方、この機会にお楽しみいただければと思っています。中古品ですので返品はできません。ご了承くださいませ。
サイズ（平置き）：
肩幅 46cm 身幅 50cm 着丈 72cm 袖丈 58cm
